昔の話 No.4086

歳をとるとどうも昔の事が思い出される

これも昔話だ

恥ずかしいけど私の生きた道だと記している

 

〚駅〛

夫が「駅と言ったらなにを思うか」と聞く

昔の福山駅だなぁ 大阪で就職をして1年位して急に家に帰りたくなった

帰ろうと最終列車に乗るため大阪駅に向かった

何かしら急に帰りたくてたまらなかった 最終の電車に乗った

今思えば無鉄砲な事をした 新米と言えども任された仕事があったのに

兎に角帰りたかった 福山駅に着いたが電車は始発までない

昔の駅だ 小さな待合室には木のベンチ それに

膝を曲げて横になった 木のゴツゴツ感が体中に伝わった

うとうとしたら始発の時刻だ

汽車が遅いと感じた

やっと故郷の駅に到着 

バスは動いてなかった駅前のタクシーに飛び乗った 

15分程で古い藁ぶきの我が家に着いた

叔母たちが集まっていた 何か雰囲気が違う

「電報がもう着いたん?」

「電報?何のこと?」とんちんかんな問答になってやっと理解した 

祖父が亡くなった その電報を見る事もなく帰って来たという事だ

昔の事 祖父の額にはもう天冠(白い三角の布)が巻かれており真四角の棺桶に座わっている状態だった

土葬の為の棺桶を初めて見た 昭和の40年中頃から禁止になったとか

祖父が最後の土葬だとの話を聞いた

今思うとよい時代だったなぁ 駅で一晩中ひとり女の子が寝ていても何も起こらなかった

あれから私には不思議な出来事がチョイチョイあった

その不思議力も最近は年老いて感じなくなった

 

 

chiyochansan について

夫ひとり 息子2人 孫4人 嫁ちゃん 2人
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